ありがとう、コジ

2013年12月31日、17時45頃。コジロウがこの世を去りました。
8歳と3ヶ月くらいでした。

前日まではまあまあ元気でした。やや水を飲む量が少ないかなという程度で。
でも、その日。私は友達と食事して帰った後、体調を崩してしまい、超混雑の休日診療へ。結局夕方から行って22時まで帰って来れなかったので、本当はもっとコジの様子をしっかりみてあげていればよかったのかもしれません。

31日の朝8時頃。寝ていたらコジのケージがガタ!と大きな音を立て、コジがキューと細い声でひっくりかえっていました。倒れないように支えていたのに、それを乗り越えておなかを出して激しく転がったのです。。
また癲癇発作?と思ったけど、その後の痙攣はなく、しかし変な呼吸をし出しました。今まで聞いたこともみたこともないような。

のどをそらすようにのばして口を大きくあけて呼吸しているのです・・。それを3回程度やって
また普通の呼吸、またしばらくしてその変な呼吸を3回ほどして、また普通の呼吸。
明らかにおかしい!

お休みとわかっていたけど、前日に夫が1人で病院いったときに、先生がずっといますからって言ってたというので、慌てて電話しました。留守電にメッセージ吹き込んだらすぐに折り返してくれて、でも息子の塾の送迎中だから9時には帰るその頃来て欲しいというものでした。

9時少し前にコジを連れて家を出ました。
コジはやはり時々変な呼吸をしていて、水も餌も何も一切口にしません。甘えて手をなめるかなと手をだしても舌が出て来ない・・。本当に悪いのだと思いました。
体重は830グラムくらい。それほど大きく減ってないけど、少ない。。
でも、まだいつものように復活するって信じて向かったのです。

先生は、すぐにコジの様子をみて「今回は覚悟してください」と言いながらすぐに酸素吸入器へ。そしてその後、気管を広げる注射をしました。その後は抱きかかえてレントゲン室へ。
帰って来て、呼吸器は異常がないこと、ただ上腹部が全く動きがないので危ないと言われました。その間もあの変な呼吸をして、普通の呼吸。でも呼吸がゆっくりで浅いような気がして。
本当に苦しそうなコジ。おなかを動かすために温めようと、お腹を温めながらマッサージしながら、そしていつもの鍼とレーザーでおなか動かすためにやると、下腹部は少し動きが復活。

レーザー音に反応したかな?レーザーするといつもおしっこしちゃっていたから、と先生。
でも全然上腹部は動かなくて。エンセの影響で脳とおなかを動かす神経がつながらなくなって、おなかを動かす命令が送れなくなったのかもと。

ここでおなかを動かす薬のませると、この呼吸では誤嚥するかも、と最初は薬をあげない方針だったのだけど、やはりあげてみようとしたのですが。。舌が出ないので無理と。
そうなのです・・舌が出ない。

先生はここで亡くなるか、お家で亡くなるかだと思うと・・。
でも私はまだ望みを捨てられない。
浣腸できないんですか?何とか方法はないんですか?と何度も聞くけど、全部ウサギだと難しいと・・。

お昼になり、先生に促されて、先生にコジを任せて矢野口のローソンでおにぎり買って帰ってみると、変わらずの様子のコジ。

点滴をしたいけど、血圧が下がりすぎていて、静脈がひらべったくて一番細い針も入れられないと・・。あと24時間以内だと思う、覚悟してくださいとまた言われる・・・。
そしてもしものときは、無理に人工呼吸などせず、そのまま逝かせてあげたほうがいいと。
でもコジは必死に頑張っている。呼吸は前よりも変な呼吸が多くなっていった。
時々、後ろ足をぐーんと伸ばしたりもしている。

私は途中で貧血おこしてトイレに座り込んだりもしつつ、そして先生は仮眠をとって抜けたりしながらも、夫も一緒にそばで必死になでて励まして祈った。
コジのお尻の毛を繕って綺麗にしてあげたり、耳のガビガビになった皮をそっと取り除いてあげながら。

時々コジの苦しい呼吸に「キュー」「キュー」とか細い声が混じり、本当に苦しそうで可哀想で。。。でも頑張れ、頑張れ、何とかして!!という気持ちだった。
無理はさせたくない、けれど・・・という気持ち。

そのうち、普通の呼吸がなくなり、あの苦しい口をあける呼吸だけになっていった。
先生は私の願いで全然血管が出ないコジの細い細い前足に集中力で奇跡的に点滴針を指してくれ、点滴も入れられたのだけど・・。先生は「神がおりた!」と言っていたけど。

そしてコジは直腸にはもう糞が残っていなかったのに先生が抜けたときに2回も糞を少しずつ出してくれた。でもおしっこはでないし、上腹部も動かず、それがコジの肺を圧迫し、呼吸を苦しめている。何とかして、何とか。。。
コジは強いし、生命力あるし、うちは今年はみんな奇蹟の復活したから、コジも!と祈った。

もう出来ることはないと先生に言われたけど。
時々体温はかるけど、点綴前で35.5度、点滴後でも36度ちょっと。普通よりも2度も低い。
点滴うってもこれでは・・とどんどん諦めの言葉が先生から出て来る・・。
でも、心音はまだしっかりしているとは言われる。
そして夕方先生は「夕飯の買い物に行きます」と出て行った。何かあったら呼んでくださいと。

そして・・突然コジの呼吸が変わって、何度も頭を激しく力強く起こそうとした!思わず、コジ!コジ!と頭を支えようとしたけど、口は歯ぎしりのようになり、本当に苦しそうに!
「先生呼んで、早く!」と夫に言われ、大声で先生を呼びにいって、先生がすぐに心臓に聴診器をあてたけど・・「心房細動ですね・・心臓が止まった後の・・・よく頑張りました・・」と。

嘘でしょ?嘘でしょ?こんなにあっけなく?こんなに苦しそうに?あんなに元気だったのに?

「天寿を全うしたと思います・・よく頑張りました・・病気もあったのに・・ここにきた2年前のことが昨日のことのように思い出されます。。お棺におさめますから、待合室でお待ちください」と。
待合室で夫と抱き合って号泣しながら、でもまだ「嘘だよね?そんなはずないよね?」と頭ではずっと考えていて。

でも綺麗にかわいらしくお棺におさめられたコジが出て来て・・・。
必死にお礼を言って、出てきました。

コジは来るときは生きていたのに。。。帰りは。。。でもいつものように「ここ、がたんってするよ」「コジ、もうすぐおうちだよ」「コジ、着いたよ!」「コジ、階段だよ、もうお部屋だよ」って声かけて、、、

今も信じられないまま、あの日の記憶を忘れないように必死に書いています。
ところどころ順序違ったり抜け落ちているところもあると思うけれど・・。

コジはまだしばらく温かくて・・先生が目を閉じさせてくれたのに、薄目開けてしまっていて。
毛並みも綺麗で、話しかけてもまた起きて来るみたい。寝てるだけだよね、そうだよねと。
コジの思い出の写真をみながら、思い出を話すと涙が止まらず・・。

寿命だったのだと思っても・・これ以上コジが苦しまなかったからよかったのだと思っても・・エゴだとわかっていても、もう少しそばにいてほしかったし、こんなに急にいなくなるなら、もっとこんなこともあんなこともしてあげたかったという気持ちばかり。
どれほど癒してもらい、どれほど一緒にいて楽しかったか。
写真のコジもどれも楽しそう。コジも楽しかったかな?最後苦しかったね。でも。。。病気になって2年も闘病していてストレスだらけだっただろうに、2年も頑張って何度も復活してくれて、最後まで自分の歯でバリバリと草も食べ、水もごくごく飲んで、手をなめてくれた。
レントゲンとったらね、歯が8歳と思えないほど全部しっかり伸びていて、伸びすぎたりしてなかったんだって。草を一杯食べてくれて偏食しなかったからだね。
本当にありがとう。
今、コジの棺を前にこれを書いているけど、コジがいない生活、耐えられるか自信ないけど、本当にありがとうしかないよ、コジ。

明日(1月3日)慈恵院に遺体をおさめ、4日に火葬してもらう。
1日、パルコの花屋で綺麗な白い菊をかって飾ったら、コジにピッタリでまた泣けてきた。
もう大丈夫って思っても、何度も涙が出るけど・・ガンバるよ、コジ。ありがとう。
いつもコジに話しかけるから。体がそこにいなくても、話しかけるから。
今まで以上に一緒だよ、コジ。どこにいっても、何をしていても。